特徴
プジョー車の特徴として、独特の設定がなされたサスペンションによる、「猫足」と呼ばれるしなやかなで路面に吸い付くような接地感のある足回りが挙げられることが多い。一般的には走行安定性を得るためのサスペンションは硬くなりがちだが、プジョー車では柔らかい乗り心地と安定性を高次元でバランスしていた。良好な乗り心地にはフランス車に共通のソフトで腰のあるシートも大いに貢献していた。
また、1960年の404から406の時代までの40年余り、デザインコンサルタントに起用したイタリアのカロッツェリア・ピニンファリーナによる控え目かつ優美なスタイリングを特徴としていた。
しかし、最近のプジョー車では操縦性を重視した硬めの足回りを持つものが目立ち、フォルクスワーゲンなどのドイツ車を強く意識する傾向が強い。デザイン的にも1998年登場の206以降は社内製のデザインとなり、「吊り目(猫目)」の顔立ちをかなり強調し、よりアグレッシブで抑揚の強い、特徴的なスタイリングとなっている。ちなみにライバルのルノー車のデザインは旧来とほとんど変っていない。